介護医療院とは?費用目安(10〜20万)・メリット・廃止の真実

「医療的ケア」と「生活」を両立する終の棲家について、2026年最新の制度を徹底解説します。

この記事の結論・ポイント

① 介護医療院は「医療的ケアが必要な要介護者」のための公的介護施設です。
② 月額費用の目安は10〜20万円。公的な減免制度も利用可能です。
③ 旧制度は廃止されましたが、介護医療院はその後継として国が推進する施設です。

介護医療院は、長期にわたって医療と介護の両方を必要とする方のための公的介護保険施設です。2018年に創設された比較的新しい制度で、かつての「介護療養型医療施設(介護療養病床)」の後継として位置づけられています。

💡 監修部より:2026年1月更新情報

本記事は、旧制度(介護療養病床)の廃止完了に伴う情報の適正化、および最新の介護報酬改定に基づく費用目安(実勢価格)への修正を行いました。現場のリアルな情報を反映しています。

【比較表】介護医療院と療養型病院の違い

どちらも医療ケアを提供しますが、目的が「生活の場」か「治療の場」かで大きく異なります。ご家族の状態に合わせて選択することが重要です。

比較項目 介護医療院 療養型病院 (医療療養病床)
主な目的 生活の場(長期療養と介護) 治療の場(医療的管理中心)
適用保険 介護保険 医療保険
医療体制 医師・看護師配置(オンコール含) 24時間医師・看護師が常駐
看取り対応 可能(生活の一部として) 可能(医療的処置として)
💡 プロのアドバイス:タイプの違い

介護医療院には「Ⅰ型(医療強化)」「Ⅱ型(生活重視)」があります。Ⅰ型はより重篤な容態の方に対応できる体制が整っているため、入所を検討する際は施設のタイプも必ず確認しましょう。

費用(値段)の目安と内訳

介護医療院の利用料は、「介護サービス費(1〜3割負担)+居住費+食費+日常生活費」で構成されます。有料老人ホームのような高額な「入居一時金」は原則不要です。

月額 10万円 〜 20万円 前後

※要介護度、居室タイプ(個室・多床室)、所得により異なります。

  • 負担限度額認定制度: 所得が低い方は、申請により食費・居住費の大幅な減額が可能です。
  • 初期費用: 原則不要ですが、一部施設では敷金や預かり金を求める場合があります。

入所条件と対象となる方

介護医療院は公的な施設であるため、以下の条件を満たす必要があります。

1
要介護認定

要介護1〜5の認定を受けていること(要支援の方は対象外です)。

2
医療依存度

経管栄養・酸素療法・喀痰吸引などの長期的な医療管理が必要な状態であること。

3
在宅困難性

上記の状態により、自宅での生活継続が困難であると判断されること。

「廃止される」という噂の真相

⚠️ 注意:廃止の噂は誤解です

廃止されたのは旧制度の「介護療養型医療施設」です(2024年3月末に完全廃止)。
介護医療院は、その公式な後継制度として国が整備・推進している現行の施設です。「廃止」ではなく「新制度への転換」が正解であり、今後も重要な役割を担います。

メリット・デメリットの客観的評価

入所後に後悔しないために、メリットだけでなくデメリットも把握しておきましょう。

✅ メリット

  • 高い安心感: 医療と介護が一体化しており、容態急変時や終末期まで対応可能です。
  • 経済的安定: 公的施設のため費用が比較的安価で、減免制度も充実しています。
  • 受入幅の広さ: 他の介護施設で断られやすい医療依存度が高い方でも入所可能です。

⚠️ デメリット

  • 施設不足: まだ施設数が十分ではなく、地域によっては長い待機が発生します。
  • 居住環境: 病院を転換した施設が多く、個室が少ない(多床室中心)場合があります。
  • リハビリ頻度: 老健(介護老人保健施設)に比べると、リハビリの頻度は少ない傾向にあります。

施設探しと東京都の現状

東京都内でも整備が進んでいますが、特別養護老人ホーム等と比較すると数は限られています(2025年度時点で約30〜40施設前後)。

確実な探し方:

  • 公的検索サイト: 「とうきょう福祉ナビゲーション(福ナビ)」での条件検索。
  • 地域の相談窓口: 地元の「地域包括支援センター」で最新の空き状況やリストを入手。
  • 病院の連携窓口: 入院中であれば、病院の「ソーシャルワーカー」に相談するのが最もスムーズです。

よくある質問(FAQ)

Q. 認知症があっても入所できますか?

はい、可能です。ただし、認知症の周辺症状(BPSD)が激しく、専門的な精神科ケアが必要な場合は、認知症専門の施設や病院が推奨されることもあります。身体的な医療管理が主目的であれば介護医療院が適しています。

Q. 敷金や礼金はかかりますか?

公的施設のため、原則として「入居一時金(礼金)」はかかりません。ただし、退去時の原状回復費用として「敷金(預かり金)」を数万円〜設定している施設は存在します。契約前に必ず確認しましょう。

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