【介護福祉士試験対策】第38回:社会福祉の理念と人物(ニィリエ・8つの原理)
第38回(令和7年度)介護福祉士国家試験「人間と社会」の領域から第1問を解説。試験で混同しやすい社会福祉の理念を発展させた人物(ニィリエ、バンク-ミケルセン、ヴォルフェンスベルガー等)の覚え方を分かりやすくまとめました。
第38回(令和7年度)介護福祉士国家試験 <領域:人間と社会> 第1問
📝 問題
社会福祉の理念を発展させた人物についての記述として、適切なものを次の中から1つ選んでください。
選択肢
- バンク-ミケルセン(Bank-Mikkelsen, N.)は、「ソーシャルロール・バロリゼーション(Social Role Valorization)」を提唱した。
- ニィリエ(Nirje, B.)は、「ノーマライゼーション(normalization)の8つの原理」を提唱した。
- ヴォルフェンスベルガー(Wolfensberger, W.)は、「エーデル改革」を提唱した。
- リッチモンド(Richmond, M.)は、「ケースワークの7原則」を提唱した。
- エリクソン(Erikson, E.)は、「自立生活運動の理念」を提唱した。
【解説】
ノーマライゼーションの考え方を体系的に整理し、「8つの原理」としてまとめたのがニィリエです。
誤りの選択肢について
-
選択肢1
「ソーシャルロール・バロリゼーション」を提唱したのはヴォルフェンスベルガーです。 -
選択肢3
「エーデル改革」はスウェーデンで実施された高齢者福祉に関する制度改革であり、ヴォルフェンスベルガーの業績ではありません。 -
選択肢4
「ケースワークの7原則」を示したのはバイステック(Biestek, F.P.)です。 -
選択肢5
自立生活運動(IL運動)を展開したのはエド・ロバーツらであり、エリクソンは心理社会的発達理論(ライフサイクル理論)で知られる人物です。
① 「ニィリエ」と「8」を結びつける
「ニィリエ」の語感と「エイト(8)」の語感をセットにして口に出すと覚えやすくなります。また、「ニ」=2から、その倍数である「8」を連想する方法もあります。
② 3人の役割を関連づけて整理する
試験ではバンク-ミケルセンやヴォルフェンスベルガーと入れ替えて出題されやすいため、それぞれの立ち位置を対比させておくと混同しにくくなります。イメージとしては、施設長役のバンク-ミケルセンが「利用者にも普通の生活を」と方向性を示し、ケアマネ役のニィリエがそれを「8つの具体的な項目」として整理し、主任役のヴォルフェンスベルガーがその考え方を理論としてまとめた、という流れで覚えると関係性が頭に入りやすくなります。
③ 「8つの原理」の中身をイメージでつかむ
8つの原理は、いずれも「特別なことではなく、当たり前の生活」に関わる項目です。
- 一日のリズム
- 一週間のリズム
- 一年間のリズム
- ライフサイクルにおける発達の経験
- 自己決定の尊重
- 異性との関係
- 標準的な経済水準
- 標準的な環境水準
「当たり前の生活を送る8つの権利=ニィリエ」というイメージで結びつけておくと、思い出しやすくなります。
第38回問1はこの人物と理念の対応関係を正確に把握できているかを問う内容なので、まずは「ニィリエ=8つの原理」の結びつきを確実にしておくのが得策です。
暗記が苦手でも大丈夫!ポイントを押さえた試験対策
「独学だと、どの理論をどこまで覚えればいいか分からない…」
当スクールの実務者研修・試験対策講座では、国家試験に出るポイントを絞り込み、現場経験と結びつけた「忘れない授業」を提供しています。
